六度法|3つのルールできれいな字

2014.10.17『六度法ノート』発刊10年目の思い

『六度法ノート』10年目

『六度法ノート』は、六度法についての最初の本です。
2004年5月20日初版第一刷発行なので、10年が経過したことになります。昨日、小学館さんから販売状況のご報告をいただき、今もお買い求めいただいていることに感慨を覚えました。“ペン字”の棚に10年間置かれ続けている本は、『六度法ノート』だけではないでしょうか。

“衝撃的”!

その理由は、発想・理論がこれまでの書道・ペン字とまったく異なるところにあると思います。発売当時は、“衝撃的”と形容されました。
正確な書名は『六度法ノート 富澤敏彦の「美しい字を書く技術」』です。「富澤敏彦の」というのも新奇性があったのだと思います。私が創案した六度法についての本だから当然ですが、書字行為に個人名を冠すというのも異例だったでしょう。なぜなら、書道・ペン字は、古典、または古典をベースにしたお手本に従う「他律模倣」方式だからです。

「技術」で書くことを提唱

それに対して、「美しい字を書く技術」は、「自律操作」方式を表しています。三つのルールを使って自分で字形を操作するということです。
さらに、本のカバーが鮮やかな赤朱色であることも大きく働いたと思います。見本を頂いたときの嬉しさ! 編集と装丁を腕利きのお二人にお世話いただく幸せに恵まれました。
さて、「技術」で書くという発想が注目されたのは、字は「心」で書くものというのが常識だったからです。集中力・根気・努力、要するに精神論のみであり、技術や法則を切り口にした技術を用いようという発想は書道・ペン字に関わる誰一人として思い付かぬものだったのです。

実用字は3ルールで書ける

六度法は、これまで30余冊を数えます。テレビ・雑誌・セミナーを通じて多くの方々に知っていただき、讃辞をいただいております。
簡単! わかりやすい! 科学的! 合理的! 実用的! 実践的! 効率的! 目からウロコ! 
ちなみに、発売時、東京駅前の八重州ブックセンター実用書部門で2か月にわたり売り上げトップを記録し、ネットに「ほんとの意味での実用書」との感想をお寄せいただきました。
齢(とし)のせいか、近ごろは通学する小学生の列を見たり、バギーに乗った赤ちゃんを見たりするたび、「六度法を教えたい」と痛切に思います。突飛なお願いですが、六度法を知って、身近な子どもさんに教えてあげていただけませんか?
「(右に)上げる。(右下に)引っ張る。等間隔」です。必ず「きれいな字」になります。